いま思い出し症状を感じ始めたのは小学校五年生のころ。
腹痛と倦怠感。体重ももしかしたら減っていたかも。
しかし中学、高校時代は多少の腹痛はあるものの順調に生活をしていた。
激しく症状が出始めたのは25歳のころ
ようやくなりたい職種を見つけて、学校に通うため
人生で初めての一人暮らしをスタートさせて半年が経ったころ。
毎日腹痛、しかも激痛に襲われるようになる
近くの医院にかかり整腸剤を処方された
しかし状況は良くならず大学病院へ。
腹膜炎と診断され約2週間入院
その後学校に通い、大好きなとんかつ屋でバイトも続けていた
しかし状況は悪化。
体重減少、口内炎、倦怠感、腹痛。
電車に揺られては便が漏れそうになり
一駅ずつ降りてトイレに駆け込んだ。
それでも夢にしがみつきたかった。
家族が応援してくれたんだ
友達が喜んでくれたんだ
人生で初めて勉強したいと思えたんだ。
腹痛の収まらない事を心配し母が迎えに来てくれた。
久しぶりの実家で、よく眠れるかと思いきや
ギュルルルと鳴り響く腹の音、呻いて耐える私の姿に
次の日の朝、一番に病院へ。
盲腸の疑いで手術。
そして術後、先生から告げられた病名
「クローン病だと思います」
それから日常に戻れば腹痛になり入院。
20代はほとんど季節の変わるたびに入院していた。
主治医を見つける事にも苦労した。
30歳再燃。
皮膚瘻になりしばらくストマーで生活。もちろん入院。
近くのガンセンターで皮膚瘻の部分や小腸と大腸を部分切除。
オリンピックよりも短いスパンで3年に一度は2ヶ月近く入院。
狭窄が強く40歳で3度目の手術。
結婚をし子どもを産んでから入院は度々あったものの
ここまで酷く再燃したのははじめて。
その時、幼稚園の年長だった我が子。
年長で観られるはずの晴れ舞台も、クリスマスも正月も。
最後の幼稚園生活を共に送ることが難しかった。
半年近く入退院を繰り返して内科的治療で希望を持って治療に耐えるも
結局は狭窄した小腸を部分切除した。
人生は何があるかわからないけど
病気は決して裏切らない。
私の場合は確実に再燃した。